睡眠と旅行 〜スタンフォード式 最高の睡眠〜 【17】
睡眠と旅行
この2つの関係について私なりの考え方をまとめてみます。
この本は最新の研究データに基づいた睡眠に関するアレコレを教えてくれます。睡眠とは?睡眠の質を高めるには?適切な睡眠時間とは?睡眠の効果とは?......
巷で囁かれる、90分の倍数で寝ると良い?カフェインは睡眠に良くない?等々、しっかりとしたエビデンスに基づいた見解が述べられています。この本が何よりも魅力的なのは、最新の研究成果を基にしているということです。2017年に出版されており、これまでに蓄積された世界規模の研究成果が凝縮されています。睡眠に興味のある方にはオススメです。
詳しくは本を読んでください。笑
一貫して伝えられているのは、人間にとって質の良い睡眠が必須だということです。
毎日8時間寝るとすれば、1日の1/3は睡眠時間となります。この生活が続けば人生の1/3が睡眠時間となります。当然のことだと思われるかもしれませんが、睡眠を制する者は人生を制するのです。
旅行も例外ではなく、旅行期間中に睡眠不足に陥ると楽しみが半減するかもしれません。もしかしたら睡眠不足が原因で名物やアトラクションを諦めたり、最悪体調を崩してホテルに籠ることになるかもしれません。
正直、"睡眠できている状態"は旅行を楽しむ最低限の準備だと思います。睡眠不足はよく聞きますが、睡眠過剰なる言葉はあまり聞きません。(病気の人を除き)普通に生きていればそれなりの睡眠は取ることができるはずです。
しかし、旅行中は睡眠不足に陥る可能性が高いです。次にあげる理由は全て実体験です。
・時差
・寝具が合わない
・隣室がうるさい
・空調が悪い
・虫
・ワクワクして寝れない
・ナイトライフをエンジョイする
寝れないけど寝ないと旅を楽しめない。どうするか?
答えはありません。各自の最適解を見つけてください。
私なりの対策メソッドをお伝えすることはできます。あくまで個人差があると理解した上で参考としてください。
私の場合大前提として、旅行中は普段より睡眠時間を少なくしています。勘違いしないで頂きたいのは、"睡眠時間"と"睡眠の質"は比例しません。(この辺は本↑に詳しく書いてあります。)要するに、短い睡眠時間で、質の良い睡眠をすれば良いのです。
では、どうしたら睡眠の質を高められるのか?
①体を疲れさせる
人間、体が疲労していると眠くなります。学生時代の体育後の授業を思い出してください。とりわけ午前中に水泳(プール)をした日の、午後一の授業は熟睡できたはずです。笑
ちょっとした移動でもタクシーや電車を使わずに歩いたり、目的もなく市街を散策するだけです。いつもより意識的に体を動かすことで、あえて疲労させるのです。
私の場合、普段の生活では1日1万歩前後ですが、旅行中は平均1日2万歩を超えます。(iPhoneとAppleWatchで計っています。)歩くだけでも相当なカロリーが消費されますし、いつもより2倍歩くと想像以上に疲れることができます。
写真は年末年始バンコク旅行の時のデータです。3万歩を超えると軽く足を怪我した状態になるので程々に...
ここが私のアナザー・スカイ "バンコク"!!【4】
②良く食べる
①と②は繋がりが強いです。たくさん動くとお腹が減ります。そしたらたくさん食べれば良いのです。誰しも経験があると思いますが、昼食を食べた後には居眠りがしたくなります。逆に、夕飯を抜いてベッドに横になっても空腹で中々寝付けなかったりします。空腹状態よりは適度に食べた後の方が睡眠するには適しています。
あとは気持ちの問題ですが、美味しいものをたくさん食べて満足感に満たされていると、気持ちよく寝付けるような気がします。
③太陽で起きる
周囲が明るくなったら起きるだけです。アラームを使わないことで、必要なだけ睡眠時間を確保でき、寝起きが良くなります。寝起きが良くなると、日中のパフォーマンスが良くなり、自然と次の日の睡眠の質も良くなります。違和感があるかもしれませんが、睡眠の質を高めるためには、起床の質も高める必要があるのです。
④移動時間は寝れないと考える
飛行機内や長距離のバス・電車などは睡眠できないと考えています。実体験として私はしっかりと眠れたことがありません。もし眠ることができたとしても、その睡眠の質は極めて低いです。当然ながら機内や車内は睡眠をするための環境が整っていないのです。睡眠はしっかりとベッドの上で取りましょう。
景色を楽しむ、音楽を聴く、読書をする、映画をみる、お話しする...等々、時間を潰す方法はいくらでもあります。
もちろん、しっかりと眠れる人は眠れば良いと思います。また、長距離フライトの際など眠る必要に迫られることもあるでしょう。そういった場合でも、前提として機内の睡眠は質が低いと理解しておく必要があります。機内で数時間寝たとしても、その睡眠の質は普段のソレとは異なっているのです。
睡眠は自宅で取るか、ホテルで取るか、どちらにせよベッド上での睡眠時間を確保すべきです。
⑤疲れを取る
体を休めるために全力を尽くします。ただでさえ見知らぬ土地で普段より多く体を動かせば、体も心も疲れるのは当然です。自分なりに疲れを取るための最良の方法を見つけておくと良いです。
私の場合、最高に疲れを取りたい時は大浴場に通い、体全体コースのマッサージを受けます。疲れを持ち越さないことで、次の日も全力で旅行を楽しめます。
①の"体を疲れさせる"と矛盾しているように思うかもしれませんが、少し意味が異なります。①で蓄積された"疲れ"自体は実績として残り、消えることはありません。ここで定義する"疲れを取る"とは、使った筋肉を緩める・ほぐす、と同時に精神的な安らぎを得るということです。